入浴施設の衛生管理

3.浴槽設備の構造

○ろ過器を設置する場合にあっては、以下の構造設備上の措置を講じる

1)ろ過器は、1時間当たり浴槽の容量以上のろ過能力を有し、かつ、逆洗浄等の適切な方法でろ過器内のごみ、汚泥等を排出することができる構造であるとともに、ろ過器に毛髪等が混入しないようろ過器の前に集毛器を設ける。

2)浴槽における原水又は原湯の注入口は、湯水を浴槽とろ過器との間で循環させるための配管(以下「循環配管」という。)に接続せず、浴槽水面上部から浴槽に落とし込む構造とする。

3)循環してろ過された湯水が浴槽の底部に近い部分から補給される構造とする。

4)浴槽水の消毒に用いる塩素系薬剤の注入又は投入口は、浴槽水がろ過器内に入る直前に設置する。

○打たせ湯及びシャワーは、循環している浴槽水を用いる構造としない。

○浴槽に気泡発生装置、ジェット噴射装置等微小な水粒を発生させる設備(以下「気泡発生装置等」という。)を設置する場合には、空気取入口から土ぼこりが入らないような構造とする。

○内湯と露天風呂の間は、配管等を通じて、露天風呂の湯が内湯に混じることのない構造とする。

○浴槽水は、常に満杯状態に保ち、かつ、十分にろ過した湯水又は原湯を供給することにより溢水させる。

○オーバーフロー回収槽(以下「回収槽」という。)内の水を浴用に供する構造としない。ただし、これにより難い場合には、回収槽は、地下埋設を避け、内部の清掃が容易に行える位置又は構造になっているとともに、レジオネラ属菌が繁殖しないように、回収槽内の水が消毒できる設備を設ける。

○原湯を貯留する貯湯槽(以下「貯湯槽」という。)の温度を、通常の使用状態において、湯の補給口、底部等に至るまで60℃以上に保ち、かつ、最大使用時においても55℃以上に保つ能力を有する加温装置を設置すること。それにより難い場合には、レジオネラ属菌が繁殖しないように貯湯槽水の消毒設備を備える。

○循環式浴槽の浴槽水を塩素系薬剤によって消毒する場合は、当該薬剤はろ過器の直前に投入する。

○消毒装置の維持管理を適切に行う。

1)薬液タンクの薬剤の量を確認し、補給を怠らないようにする。

2)注入弁のノズルが詰まっていたり、空気をかんだりして送液が停止していないか等、送液ポンプが正常に作動し薬液の注入が行われていることを毎日確認する。

3)注入弁は定期的に清掃を行い、目詰まりを起こさないようにする。

○浴槽に気泡発生装置等を設置している場合は、連日使用している浴槽水を使用しない。

○その他、「循環式浴槽におけるレジオネラ症防止対策マニュアル」等を参考にして、適切に管理する。

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